Into the VOID
著：紅仗直　データ：宝井ロメロ
イラスト：douzen　トレーラーデザイン：前千鶴

●あらすじ
　「ヴァンパイアを凌駕する力が欲しいか？」
　
　始まりは、たったそれだけの問い。
　けれど、多くの運命を歪めるほどの言葉だった。
　
　躊躇は微塵も無く――
　妹を助けられるのなら、と少年は騎士たちの誘いを受けた。
　それは、幾千と受け継がれてきた〈騎士機関〉の継承。
　世界創世にまつわる真実の欠片に触れ、少年は騎士となった。
　
　果たして、３人の騎士達は常闇に覆われた街へと向かう。
　倒すべきは、不滅たる虚無を宿せしヴァンパイア。
　これより、悪徳と暴力の蔓延る〈領地〉での危険な作戦が始まる。
　
●概要
　このシナリオでは「配役1：徒花」を討伐することが主軸となる物語が描かれます。
　
　〈徒花〉の〈領地〉へと向かうのは、３人の騎士。
　ひとりは向こう見ずな新米騎士の「配役２」
　ひとりは先輩騎士にして教育係の「配役３」
　ひとりは可憐にして冷徹な上官の「配役４」
　
　〈徒花〉は〈領地〉に侵入した騎士達の存在を知覚し、その正体はわからずとも焦る様子は欠片もありません。
　――遅かれ早かれヤツらは自分のもとへ来る、と。
　
　なぜなら、〈徒花〉は「配役２」の大切な妹（リライター）を連れ去り、人質としているのですから。

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新米騎士×強者を求めるヴァンパイア×救出任務
所要時間：４～５時間　参加人数：４人
戦闘難易度：ノーマル
その他：内容の変更ＯＫ、続編ＯＫ、配信ＯＫ
このシナリオには以下の要素が含まれています：
　異形化、犠牲、（場合によっては）仲間への殺意や恋情
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●情報レベル
　このシナリオは、「配役２」が「情報レベル１」、その他の配役は「情報レベル２以上」で遊ぶことができます。


●配役リスト
▼配役１：徒花
　体内に無数の異形化したリライターを取り込んでいるヴァンパイア。
　本シナリオにおいても「配役２」の妹を捕らえ、自身の〈黄昏の血〉を〈継承〉し、異形化させようとしています。
　
★あなただけのキーワード
強さこそ正義

▼配役２：騎士（少年）
　物語冒頭で〈騎士機関〉を〈継承〉する新米騎士。
　その目的はヴァンパイアに捕らわれた妹（リライター）を助けること。本シナリオでは「配役３」「配役４」と共に、徒花討伐任務に初参加します。
　
★あなただけのキーワード
諦めてたまるか


▼配役３：騎士（男）
　「配役２」の教育係に任命されたベテラン騎士。
　身体の大半を機械に代替しており、もはや生命としての定義さえ覚束ない騎士団の異端児。
　また、強敵との戦闘時には各能力をブーストさせる特殊な薬物を大量投与するなど、作戦中はあらゆる手段を行使します。

★あなただけのキーワード
手加減するつもりはない


▼配役４：騎士（女）
　「配役３」の上官。
　美しい容貌とは裏腹に、実力は騎士の中でもトップクラス。
　騎士団最古参メンバーのひとりであるため、彼女の素性を深く知る者はおらず、一説によれば、人間とヴァンパイアの間に生まれた存在とも言われていますが、真偽は不明。

★あなただけのキーワード
騎士の誇りにかけて


●ステージ情報
　〈領地〉基本設定：現代日本（Ｐ．２３４）

▼概念の欠落
・配役１：かつて魔術師として切磋琢磨した親友

　その人物が存在していたという事実は、すべて消滅しています。
　「配役１：徒花」も、失ったことは覚えていますが、その名前や容姿も思い出せなくなっています。

　ただ胸の裡に残っているのは、自らが追い求める「強さ」を否定されたことに対する悲哀だけでした。

▼設定
・〈領地〉について
　ここは巨大な壁に囲まれた「ヴォイドシティ」という名の都市。
　空は常に夜闇が支配し、月も浮かばぬ暗黒だけが広がっています。

　一方の地上では、無数の摩天楼が立ち並ぶ煌びやかな光景が広がっていますが、裏路地や地下には悪党たちが跋扈しており、あらゆる犯罪と暴力が渦巻いています。

・都市の外側すべて
　外に存在していたはずの街は、すべて消滅しています。
　この〈領地〉に踏み入った者は皆、都市の住人として扱われ、外に出ることは不可能です。

・〈領主〉について
　この〈領地〉を支配するヴァンパイアは「配役１：徒花」です。
　「配役１」は、意図的にヴォイドシティに争いの火種をまき、住民たちが絶えず争い続けるよう仕向けています。
　そこでは悪徳のみが意味を持ち、欺瞞や暴力による勝利こそが賞賛されるという異常な空間が広がっているばかり。

　これらは〈領主〉である〈徒花〉が抱える「強さ」への憧憬が、そのまま具現化された結果であり、また同時に、住民たちを極限状態に晒すことで、効率よく「リライター」としての覚醒を促そうという魂胆も含まれているようです。
　
・〈領地〉への来訪者について
　外部から訪れた者には自動的に「〈領地〉に相応しい立場」が付与されます。これに逆らうことはできません。

　「配役２：騎士」　→　「ホスト」
　「配役３：騎士」　→　「警察官」
　「配役４：騎士」　→　「闇医者」


●メインパートの進行順について
　メインパートは基本的には掲載されている順番に沿って進行することを推奨しています。
　もし進行順を変更したい場合は、最後に演じるチャプターを「密室に生まれる決意」に固定し、それ以外のチャプターについては自由に順序を並べ替えてください。


●ルートの選択
　このシナリオでは、ルートを２種類から選ぶことができます。

▼配役２：騎士
　「配役３」「配役４」と共に初の〈徒花〉討伐に参加する新米騎士。

・ルート１
　実は「配役３」のことを『いつか殺したい』と考えている。
　理由は、かつて親代わりとなって自分を育ててくれた心優しきヴァンパイアを「配役３」に殺されているため。
　（復讐対象が違う騎士だと気づく、といった展開もＯＫ）

・ルート２
　実は「配役４」のことを『いつか殺したい』と考えている。
　（理由や展開についてはルート１と同じ）


▼配役３：騎士
「配役２」の教育係に任命されたベテラン騎士。

・ルート１
　「配役２」が継承した〈騎士機関〉は、かつて自分の相棒であった騎士のものであるため、「配役２」のことをしっかりと指導＆育成しなくては、と考えている。

・ルート２
　かつての相棒を「配役１」に殺されているため、今回の作戦では、刺し違えてでも〈徒花〉を倒すつもりである。たとえ「配役２」や「配役４」が止めようとも耳を貸すつもりはない。


▼配役４：騎士
　「配役３」の上官にして、騎士団における最古参のひとり。
　美しい容貌とは裏腹に、その実力は騎士の中でもトップクラスだが、謎の多い人物としても知られている。
　
・ルート１
　過去に護衛していたリライターは「配役１」によって異形化させられ、体内に取り込まれている。〈徒花〉には相応の報いを受けさせる予定だ。

・ルート２
　実は「配役２」とは異母姉弟。
　訳あって素性は明かせないが、その胸には「配役２」とその妹を助けたい、という強い想いがある。


●エキストラ
　このシナリオにはエキストラが登場します。
　セッション開始前に、誰が演じるのか決めておきましょう。

・エキストラ：在りし日の親友
　「配役１：徒花」の親友だった人間。
　共に魔術学校にて、偉大な魔術師になろうと切磋琢磨した間柄。
　年齢性別容姿を覚えている者はおらず、名前も失われています。
　ですから、どのような人物として演じても問題ありません。
　「配役１：徒花」の俳優と、エキストラを演じる俳優とで相談し、設定を決めておきましょう（ただし、オープニングパートにしか登場しません。あまり長く時間を取りすぎないようにしましょう）。


●作成済み徒花データ
　「配役１：徒花」を選んだ俳優は、以下の作成済みの〈徒花〉を使用して遊ぶことができます。

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　　「貴様らは我が虚無を埋めるに値する。
　　　　　　　　　　　　　　さぁ、存分に闘おうではないか」

▼名前
グレイ・グレイヴ

▼設定
　灰髪の大柄な壮年ヴァンパイア
　
　「ヴォイドシティ」の統治者。
　その紅眼には彼自身の心に巣くう底なしの虚無が湛えられており、鋭い眼差しが探るのは、リライターと強者のみ。

　平時は都心にある高層ビルの最上階で街の趨勢を観察していますが、精神的な飢えを覚えると、都市内の地下闘技場へと繰り出して、強者との戦いに興じます。
　そして、屈強な肉体には無数の異形化したリライターが内包されており、それらを自在に顕現させたり、自身の肉体操作に利用するなど、変幻自在の戦闘スタイルを誇ります。
　
　また、グレイは己の〈領地〉を意図的に、争いの絶えない怒りと憎しみに満ちた危険地帯へと変貌させています。
　その中でなら、自身にとっての強さの探究を際限なく行えると判断し、また、この無限の闘争領域こそがヒトにとっての至上のものであるとも確信しているようです。
　
　しかし、彼の心の飢えが満たされることはありません。
　だからこそ彼は、異形化したリライターを体内に取り込み、少しでも虚無を埋めようとするのです。

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■オープニングパート
●灰色の過去
　主演「配役１：徒花」×助演「在りし日の親友」
　
　かつて〈徒花〉が、魔術師であった頃の遠い記憶。
　場面は魔術学校の講堂。
　そこに〈徒花〉と親友が対峙し、強さについて論じ合っている。

　〈徒花〉は、永遠に朽ちることのない肉体と、万物万象をも破壊する魔術を力説する。
　親友は、次代に気高き精神と叡智を伝え、己の肉体は老いを享受すべきだと言う。
　互いに相容れぬと悟りながら、それでも理解してほしいと願う、そんな不思議な関係だった。

★キーワード
　不老不死、受け継がれる想い、最強の魔術師、ロマンチスト、
　わからず屋
　
▼結末
　いつしか〈徒花〉は目を覚ます。
　ここは、ヴォイドシティの中枢にある高層タワーの最上層。
　己は夢を見ていたのだと気づく頃には、その内容すら忘れていた。
　ただ残ったのは、胸奥に潜む堪えがたい心の飢えだけだった。


●少年は騎士となった
　主演「配役２：騎士」×助演「配役３：騎士」「配役４：騎士」

　場面は、騎士団のとある拠点。
　白い壁と天井に囲まれた無菌室のような場所で、病衣を纏う「配役２：騎士」が車椅子に座っている。その傍らには「配役３：騎士」「配役４：騎士」がおり、「配役２：騎士」に向けて観察するような視線を向けている。
　なぜなら「配役２：騎士」は、たったいま〈騎士機関〉を注射器によって投与されたばかりだからだ。

　「配役２：騎士」は騎士となった今の心境と、〈徒花〉討伐に向けた決意の表明をする。
　対する「配役３：騎士」と「配役４：騎士」は「配役２」の台詞を受けて、新米騎士に対しての助言や警告、そして〈領地〉での作戦について語る。

★キーワード
　絶対に助ける、騎士にとって大事なこと、足手まとい、
　領地について、問題はない

▼結末
　作戦説明を終え、いよいよ〈領地〉へと侵入する３人。
　その直後、騎士たちの脳内に偽りの記憶が刻まれる。
　ここでは、それぞれに与えられた役割と言動を求められるようだ。
　〈徒花〉について調査するため３人は各々に行動を開始した。



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■メインパート
●魔都に溢れる闇
　主演「配役３：騎士」×助演「配役１：徒花」

　――路地裏
　「配役３：騎士」は警察官として、通報のあった現場にきていた。
　ネオンも届かぬ薄暗い路地裏には「配役１：徒花」の姿があった。

　同時に、その足下には血塗れの街人が倒れている。
　「配役３：騎士」は「配役１：徒花」に怪しまれぬよう事情聴取を行い、〈徒花〉についての情報を聞き出すことにするのだった。
　
★キーワード
　殺人、よくあること、証拠、賄賂、街のルール
　
▼結末
　無事、事情聴取が終わり「配役１：徒花」はその場を離れていく。
　「配役３：騎士」は手に入れた情報をもとに「配役１：徒花」に関する更なる調査を進めていくのだった。


●数奇な接待
　主演「配役４：騎士」×助演「配役２：騎士」

　――ホストクラブ
　「配役２：騎士」はホストのひとりとして客の待つ席に着く。
　その客とは、街の闇医者である「配役４：騎士」だった。

　「配役４：騎士」は独自に入手した、街や〈徒花〉についての情報を共有しにきたようだ。

　ふたりはあくまで店員と客であることに徹しながら、密やかな情報交換を行うことにする。

★キーワード
　板についてきた、きちんとした持て成し、酔ったふり、街で噂の事件、妹はきっと生きている
　
▼結末
　クラブに流れる楽曲が切り替わり、閉店の時を告げる。
　「配役２：騎士」は「配役４：騎士」を店の外へと案内し、その背中が遠ざかっていくのを見送るのだった。


●闘争への準備
　主演「配役１：徒花」×助演「配役４：騎士」

　――地下闘技場
　「配役１：徒花」は心の飢えを満たすため地下闘技場にいた。
　ここで行われるのは、試合とは名ばかりの殺し合い。
　そんな凄惨な闘争の前のヘルスチェックは、闇医者である「配役４：騎士」の仕事である。
　「配役４：騎士」は正体を疑われぬよう注意しながら、「配役１：徒花」の心身調査を開始するのだった。
　
★キーワード
　注射、鍛え抜かれた肉体、闘う意味、強さの秘密、弱点
▼結末
　試合開始のブザーが鳴り、「配役１：徒花」は舞台へ向かう。
　強者の入場を大歓声が迎える頃には「配役４：騎士」は人知れず闘技場から姿を消していた。


●密室に生まれる決意
　主演「配役２：騎士」×助演「配役３：騎士」

　――警察署（取調室）
　とある事件の参考人として連行された「配役２：騎士」。
　取り調べるのは「配役３：騎士」。
　路地裏で起きた事件をベースに、互いに持っている情報を提示しながら、この街や〈徒花〉についての推測や考察を始めるのだった。
　
★キーワード
　治安の悪さ、ヴァンパイア、悪徳警官、異形化したリライターを取り込む、セントラルタワーに妹がいる
　
▼結末
　取り調べが終わる。
　〈徒花〉の居場所も、素性も、これではっきりとした。
　警察署を出ると、騎士たちは都心のビル街に集合し、〈徒花〉が拠点としているセントラルタワーへと向かうのだった。


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■ファイナルチャプター
　全員登場

　――セントラルタワーの最上階
　騎士たちは、ついに〈徒花〉の本拠地に辿り着く。
　すると強者の到来に応じるように、〈徒花〉の肉体に異変が生じた。
　悲しげな呻きと共に、悍ましい異形がせり出してきたのだ。

　それこそが、「配役２」が助けたかった、大切な存在の成れの果てだった。

　凄惨な光景を目の当たりにして、騎士たちは戦闘態勢をとる。
　対する〈徒花〉も、己に匹敵する存在との戦いを前に〈黄昏の血〉の力を解放する。
　刹那――〈血の励起〉が生じ、〈領地〉が変革を始めた。

　タイムリミットとなったら、戦闘へと進みます。


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■アフターパート
●虚無に点す光
　全員登場

　激闘の末、騎士たちの剣撃が〈徒花〉の魂を両断した。
　強さを求め、異形化したリライターを蒐集し続けたヴァンパイアの旅路が、いま終わる。
　
　消滅を間近にして、かつて魔術師だった存在は何を思うだろう。

　闘争の中で覚えた名状しがたき激情か。
　それとも、リライターたちへの懺悔か。
　はたまた、親友と交わした古き言葉か。
　★「配役1：徒花」はここで最後の台詞や感情などを描こう。

　――果たして、〈徒花〉は天から注がれる銀光のもとに散った。

　そんなヴァンパイアの最後を見届けた「配役２：騎士」は、その場に倒れ込む。
　すると、少年を案じるようにして「配役３：騎士」「配役４：騎士」が駆け寄った。

●結末の選択
　このシナリオの結末は次の２種類から選ぶことができます。

・結末１
　妹は救えず、主を失って崩壊する〈領地〉を騎士たちは後にする。

　その後「配役２：騎士」が何を考え、どう変わっていくのか。
　そして、他の騎士たちがそれにどう対応するかを描いていこう。

・結末２
　〈徒花〉は消滅前に〈領地〉でのみ発揮される権能を行使することで、「配役２：騎士」の妹を元の姿で蘇らせた。
　「配役２：騎士」は妹との再会を喜び、騎士たちは〈領地〉の今後についてを話し合う。
　
　以上で、このシナリオは終焉を迎えます。
　皆さまの舞台が、よき物語であらんことを。


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■サイドストーリー
　もし、まだまだ語り足りないという場合には、それぞれが主演となるチャプターを１回ずつ演じてみましょう。
　助演となる配役は、主演が決定してください。

　この〈領地〉での日々を振り返ってみるのもいいでしょう。
　別の〈領地〉へ向かうのであれば、道中での会話がどんなものかを想像してみるのもいいかもしれません。
　
　ここからは思い浮かぶままに、物語を紡いでみましょう。
　サイドストーリーでは、どんな物語も自由に描けるのですから。